シオイです。
遅ればせながら晋遊舎『投資信託完全ガイド(100%ムックシリーズ)』を購入しました。
こういった本にしては、入口から出口まで一通りカバーされていて初心者が手にとってもある程度参考になると思います。
良かった点
投資信託超入門 [実践編](P.14)
投信の仕組みから口座開設・銘柄選定だけでなく売却までカバーしている点は良かったです。
多くの書籍はまずは積立を行って資産を増やしていきましょうで終わってしまうので、なかなか出口までカバーしている書籍を見た記憶がないです。
各人様々な目的で積立投資を始めて目標とするゴールに辿り着いたその時にどうするのかを考えておく意味で投信を売るときのことも記事としてカバーされているのはありがたい。
スゴ腕投資家名鑑(P.69)
以下4名のインデックス投資家について紹介。
ブログでも記事は見ているものの各人の投資方法・スタンスが上手く整理されていて、改めて参考になりました。
・梅屋敷商店街のランダムウォーカーの水瀬ケンイチさん
・吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)の吊ら男さん
・2020年への資産運用の旅 (インデックス投資の記録)のnantesさん
・怠け者の20代が投資やってみたブログの20代怠け者さん
イマイチだった点
販売会社覆面調査(P.10)
中立度をチェックなんて書いてあるけど、営利目的の会社にそこを求めるのは非常に難しいと思います。
そもそも銀行等の金融機関にカモにされないために自分で学んでネット証券経由で低コストで購入することが大事だと思うのですが。
記事ではなぜ某大手金融機関が一番いい評価なのか…、さっぱり分からないです。
というか販売会社を覆面調査してもいい先なんてほとんどないと思います。
投信積み立て 最強の組み合わせ(P.60)
長期で積み立てると確かにリスクはある程度の範囲内に収まって来るけれど、勝率100%は言い過ぎだと思います。
リスクを軽減するなら各種資産クラスに幅広に分散投資をする方がいいのに、記事では日本・先進国・新興国・バランス型毎のインデックス・アクティブ投信別の投信の組み合わせを紹介していてそれじゃない感を強く感じました。
入門書としてどうなの?
いい点・イマイチな点もそれぞれありますが、現在のファンド情報も含め投資初心者にとっては参考になる情報が沢山ありますので気になったらぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
ただ本書を鵜呑みにせず、各自で気になる点は調べたうえで積立投資を行うことは必須です。
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