人生100年時代の年金戦略を読みました。│これから加入する人、年金給付を受ける人、加入中の人にぜひ読んでもらいたい1冊です!!

人生100年時代の年金戦略 書評
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シオイ(@shioi401shioi)です。

日本経済新聞社編集委員の田村正之さんが出された「人生100年時代の年金戦略」を読みました。

本書を読んで、年金に対する考え方、どんな選択をして受給をするのか考えさせられる点が多数ありました。

冒頭で一言だけいうのであれば、年金は「長生きのリスク・障害のリスク・死亡のリスクに備える保険」だということです!!

年金を保険と考えている人はどれだけいるでしょうか?

保険と考えると年金もまた見える景色が異なってきます。

そもそも年金制度について詳しい人は多くないと思います。

これから年金に加入する人からもうじき受給を考えている人まで自分の加入する・している年金について非常に参考になる良書です。

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年金は人生のリスクに備える保険です!!

年金といえばついつい自分か加入期間中に支払った金額と給付金額を比較すれば自分は払い損なので割に合わないとか思っていました。

ですがその考え方は間違いかもしれません。

本書の冒頭で年金の本質は保険であると理解することが大事だと述べています。

年金を定めている法律は厚生年金保険法と明確に「保険」だとうたわれているのです。

そして年金とは以下人生の3大リスクから生活を守るための仕組みなのです。

  1. 老齢のリスク=長生きで老後資金が途絶えてしまうこと
  2. 障害のリスク=病気やケガで働けなくなること
  3. 死亡のリスク=一家の大黒柱が無くなってしまった時に遺族の生活を守ること

支払った金額に対して得か損かといったという点はある意味では重要なことには違いないのですが、年金は保険という本質を理解すると必ずしも払い損だから年金に加入しないというのは非常に危険ではないかと思いました。

3大リスクのうちの「老齢のリスク」対していくら貰えるのかにクローズアップしがちですが、年金には「障害のリスク」・「死亡のリスク」にも対応できる優れた保険であるという点も注目すべきポイントです。

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年金額は自分の選択次第で大きく変わることになる

年金の受取額を最も大きくしようと考えるならば繰り下げ受給を選択することになります。

70歳からの受取にすると65歳で貰う年金額よりも42%アップした年金額が支給されます。そして81歳11ヶ月まで生きれば総受給額が65歳から受給している人を逆転します。

80歳、90歳まで自分が長生きできるのかは分かりませんが、65歳まで生きた人が90歳まで生きる確率は40%前後と確率的には高いそうです。

そう考えると繰り下げ受給を考えるというのも悪くはないと思えます。

逆に残りの60%に入ってしまうと繰り下げ受給を待っている間に亡くなり年金を受け取ることができない可能性も考えられます。

この点は、年金の本質は保険と理解しておくと受け取り損ねたといった不満を感じることも少なくなるでしょう。

人生100年時代を生き抜きためには厚生年金に加入して長く働くことが重要

また長生きリスクに対して年金の繰り下げ受給と合わせてもう一つ重要な対策があります。

それは厚生年金に加入して退職後の年金が少しでも増えるように長く働くことです。

先の繰り下げ受給と組み合わせて70歳以降での受給額を大きく増やすことも可能になります。

とは言え70歳まで厚生年金に加入して働けるような労働環境でどれだけの人が働けるのか実際問題としては微妙なところだと思います。

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個人型・企業型確定拠出年金(DC)や、NISAも上手く活用すべき

年金も選択次第で受給額を増やせることが分かりましたが、年金以外の制度も上手く活用して老後に備えておくべきだと思います。

そこで活用すべきなのが、自分で預貯金や投資信託を選択して毎月掛け金を支払って運用次第で将来の年金額が変わる確定拠出年金(DC)やNISAです。

確定拠出年金には企業が掛け金を出してくれる企業型と個人が金融機関を選択して拠出する個人型(iDeCo)があります。

そして運用益が非課税となるNISA・つみたてNISAも併用して老後資産を増やしておくと70歳まで繰り下げ受給しなくても済んだり、より安定した老後生活を送ることができるかもしれません。

確定拠出年金やNISAを行うならお約束の「長期・分散・低コスト」な視点から投資信託を選択して運用していくことが重要となります。

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まとめ 年金は人生のリスクに備える保険!!

繰り返しになりますが、年金は人生の3大リスクから生活を守るための仕組みです。

  1. 老齢のリスク=長生きで老後資金が途絶えてしまうこと
  2. 障害のリスク=病気やケガで働けなくなること
  3. 死亡のリスク=一家の大黒柱が無くなってしまった時に遺族の生活を守ること

本書では老齢のリスク以外の障害のリスク、死亡のリスクをカバーする障害年金、遺族年金についても非常に細かく書かれています。

これを知って、いざというときにフル活用しなければここでも選択次第で受け取れる金額が大きく変わってしまいます。

特に遺族年金は家族形態でも受給できる金額が大きく異なります。そして自分に万が一のことがあった場合にいくら貰えるのかが分かるとライフプランを考える時にあといくら足りないから保険でカバーしようかとか今の資産があれば保険も不要であるとかの判断が行えます。

それ以外にもパート主婦の年金についてや離婚での年金分割、自営業者の年金のアップの選択肢等々知ってて損がない知識が盛りだくさんです。

年金の受取額を増やせる選択肢、遺族年金、障害年金のことだけでも知っておいて損はないと思います。

これから年金に加入する人からもうじき受給を考えている人まで今一度年金について知ってみませんか?

あなたの老後の生活が大きくかわるかもしれませんよ。

人生100年時代の年金戦略/田村正之【1000円以上送料無料】

 

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