シオイ(@shioi401shioi)です。
つみたてNISAの追い風もあり、低コストな投資信託が昨年から数多く設定されてきました。
1年を経過していない投資信託もありますが、最もコストが安い投資信託を選択していれば間違いないのでしょうか?
実は、信託報酬以外にもかかる費用があるんです。
それを加味した実質コストで投資信託は判断した方が賢明です。
投資信託を購入・保有・解約する際にかかる費用は?
投資信託を購入する場合、一般的には以下の3つのコストがかかります。
・購入手数料
その名の通り投資信託を購入する際にかかる手数料です。インデックス投資であればノーロード(手数料無)の商品が多いです。
・信託報酬
購入した投資信託を保有している間、販売会社・運用会社・信託銀行へ支払う費用です。
・信託財産留保額
投資信託を解約した場合にかかる手数料です。
不動産の賃貸でイメージすると
・購入手数料 ⇒ 敷金・礼金に相当
・信託報酬 ⇒ 毎月の家賃に相当
・信託財産留保額 ⇒ 退去時の原状回復費用
といったものでしょうか。
投資信託を購入する場合に、上記3つの費用についてはパンフレットに掲載されているのでよく目にします。
しかし投資信託を保有している間は信託報酬以外にも負担しているコストがあります。
実質コストは投資信託の運用報告書を見れば分かります。
投資信託を保有している間、保有者は信託報酬をコストとして負担すると言いました。
しかし実は株式等の売買手数料、有価証券取引税、保管費用、監査費用、事務処理費用も保有者が負担するコストなんです。
実質コストとは、信託報酬にこの株式等の売買費用や投資信託の運営費用を加えたものを言います。
シオイが保有している2018年6月26日に出たeMAXIS slim バランス(8資産均等型)の運用報告書の1万口当たりの費用明細を見れば実質コストは分かります。
eMAXIS slim バランス(8資産均等型)の信託報酬は0.219%ですが、実質コストで見ると0.278%かかっています。
最初から実質コストを表示すればいいじゃないかという声もあると思います。
ただ売買手数料や各種諸費用については、1年間運営してみないと結局いくらかかかったのかはわかりません。
投資信託が設定されて1年以上経過していれば前年のコストからある程度想像することは可能です。
新規設定された投資信託は1年待った方がいい。
新規設定された投資信託はまだ実質コストが判明しません。
そのため信託報酬のみ注目して最安値だと思っていても、1年経って運用報告書を見たら実質コストがものすごく高くて他の投資信託よりも割高だったということもあり得ます。
なので新規設定された投資信託は1年経過して運用報告書で実質コストを確認してから購入するというのがセオリーです。
そう言いながら自分は楽天バンガードシリーズの投資信託をつみたてNISAで積立てていますが。
この辺は自己責任で商品選択をお願いします。
投資信託の実質コストのまとめ
投資信託の実質コストは、信託報酬に株式等の売買手数料や保管諸費用を加えたコストです。
年1回作成される運用報告書の1万口当たりの費用明細を見れば分かります。
新規設定された投資信託は、実質コストが判明してから購入を決めても遅くありません。
自分の保有している投資信託については年1回発行される運用報告書は実質コストだけでも構わないのでかならず見ておきましょう。
実は低コストな投資信託と思っていたけれど実際には高コストな投資信託を保有していたなんてことにもなりかねません。
インデックス投資はほったらかしできますが、完全に放置できはしません。
年1回の運用報告書のチェック、資産配分の見直し(リバランス)など最低限のやるべきことはやって、その上で心置きなくほったらかしにしましょう。
初めて資産運用・インデックス投資をやろうと思っている人向けの基本知識、インデックス投資の始め方をまとめています。
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資産形成をはじめる上でインデックス投資は入りやすい投資方法だと思います。
インデックス投資に興味をもったならぜひ「つみたてNISAフェスティバル2018」の「はじめて投資をする人へ読んでほしいおススメの一冊」の堂々1位を飾った水瀬ケンイチさんの書籍もおススメです。
コメント
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