シオイ(@shioi401shioi)です。
米国株式のインデックスファンドでは楽天・全米株式・インデックスファンド(以下楽天VTI)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(以下SlimS&P500)が代表的ですが、ここに新たに一石を投じる動きがありました。
SBIアセットマネジメントがSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドを2019年9月26日(予定)に設定することが分かりました。
しかも米国株式の中で最安値となる信託報酬年率0.09264%(税込)です。
いつも最速で情報を提供しているしんたろうさん(しんたろうのお金の話)の記事で知りました。
楽天VTIやSlimS&P500の信託報酬が見劣りするくらいの最安値での登場となり、米国株式のインデックスファンドにも大きな変動があるのでしょうか?
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドとは?
本商品は米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用する投資信託です。
マザーファンドがバンガードS&P500ETF【VOO】に投資する実質ファンドオブファンズです。
ファンドの仕組み・特色について
EDINET有価証券届出書の抜粋で本ファンドの仕組み・特色を紹介します。
出典:SBIアセットマネジメント株式会社 有価証券届出書(内国投資信託受益証券)
信託報酬等のコストについて
米国株式の中で最安値となる信託報酬について紹介します。
- 信託報酬:0.06264%(消費税8%の場合)※消費税10%の場合:0.0638%
- 投資先ETF【VOO】の経費率:0.03%
- 実質的な負担:0.09264%(消費税8%の場合)※消費税10%の場合:0.0938%
また信託財産留保額はありません。
実質コストがどうなるか分かりませんが、信託報酬だけでみると消費税10%になっても0.1%を切っています。
販売会社について
販売会社は今のところ1社です。
・SBI証券
最安値が更新されたのであの方(eMAXIS Slim)の動向に注目!
全米株式クラスのインデックスファンドといえば楽天VTI,SlimS&P500の2強でしたが、ここにSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドが最安値の信託報酬を引っ提げて新たに加わります。
米国株式のインデックスファンドとの信託報酬を比較すると以下の通りです。
ファンド | ベンチマーク | 信託報酬(税込) |
---|---|---|
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド | S&P500 | 0.09264% |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.16200% | |
iFree S&P500 | 0.24300% | |
楽天・全米株式・インデックスファンド | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | 0.15960% |
すでに楽天VTI,SlimS&P500で積立投資を行っている方は急いで保有ファンドを切り替える必要はないでしょう。
新設ファンドのためセオリー通り設定後1年から数年程度は様子見でいいと思います。
純資産総額が506億円の楽天VTI、263億円のSlimS&P500の牙城にどこまで切り込めるのかは気になるところです。
知らない間にSBIアセットマネジメントさんとバンガードさんが手を組んでVOOを購入する投資信託を打ち出してくるとは、楽天VTIの存在感が薄れかねないくらいのインパクトがコスト面であります。
SlimS&P500への影響はどうかというと値下げ幅がかなり大きいのでついていけるのか心配なところです。
ですがコンセプト通り最安値に追随するならば全米株式クラスで真っ先におススメできる商品としての地位を確立して、受益者還元型信託報酬の発動となる純資産総額500億円の到達に弾みがつくはずです。
販売開始後、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドが支持を得て勢いを増していくのかSlimS&P500の勢いに弾みをつけるかませ犬になってしまうのか、今後の動向を見守りたいと思います。
楽天VTI,SlimS&P500については以下記事もご覧ください。
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