シオイ(@shioi401shioi)です。
あれから6年経ってあのインデックス投資入門書としてもおすすめの「改訂版 お金は寝かせて増やしなさい」が発売されました。
事前にAmazonで予約していたのですが、水瀬ケンイチさんからも献本頂き改訂版は自宅で永久保存用と貸出用と万全の体制が整いました。
インデックス投資家の仕事は売りたくなった時に我慢すること!
今回、2017年から6年経過して新NISA等の最新制度への対応、投資信託商品のアップデート、そして水瀬さんのインデックス投資家実践記のその後が追加されています。
久方ぶりに読みましたが投資信託とはどのような商品かから始まり、投資を始める前に生活防衛資金を確保しようであったり常々言われているリスク許容度の把握といったインデックス投資を始める前、そして走り出して、その出口まで一通り網羅されています。初心者の方にぜひ読んでもらいたい一冊です。
制度や商品面は都度変わっていくものなので適宜アップデートが必要なものではありますが、それ以外のインデックス投資の始め方といったセオリーについては6年経った今でも何ら色あせることのない普遍的な手法であることを改めて感じました。
そしてやっぱり新NISAからインデックス投資を始められた方にぜひ読んでもらって認識してもらいと思うのは「インデックス投資家の仕事は売りたくなった時に我慢すること!」この一言につきます。
チャールズ・エリス氏の有名な言葉「稲妻が輝く瞬間」に居合わせられるかは、いかにバイアンドホールドを続けられるかにかかっているといっても過言ではありません。
涙と苦労のインデックス投資家20年実践記は必見です
なかなかここまで赤裸々に金額を見せて推移が見れる書籍は見たことがありません。日本のインデックス投資家の第一人者といってもいい水瀬さんのまだインデックス投資がマイナーな存在であった時代から今に至るまでの様々なイベント、投資環境の変化に触れて20年の歩みを知ることができます。
この20年が常にいつでも再現できる20年ではありませんが、20年間機械的に積み立て続けるだけでこれだけ資産を増やすことができるという事実はこれから長い航路を同じように歩んでいく投資家にとっては心の支えになるのではないかと思います。
個人的には20年間で地震に〇〇ショックと遭遇していますが、リーマンショックの下げ方はいつ見てもエグいなと思わずにいられません。と同時に想定以上の下げも起こりえるということを肝に銘じなければならないと思いました。
まとめ
2017年に「お金は寝かせて増やしなさい」が発売されてから6年経過していたことにビックリしつつ、その6年の間にもコロナショック、ロシアのウクライナ侵攻等の出来事がありました。なかなか平和な時期は続かず株式相場もその都度アップダウンを繰り返しながら、日本株においてはついに3万9千円をマークしてバブル期の最高値を更新するという資本主義の強さを感じてもいます。
2024年からNISAを始めた方にはこれからいかに自分の航路を守って進んでいけばいいのかの手立てが記されています。すでにある程度積立投資が習慣化できている中堅投資家さんには原点に振り返り、意外とおざなりになりがちなリスク許容度のコントロール等基本をもう一度再確認することができる1冊です。
順番は逆ですがとりあずNISAの波に乗って「オルカン」買ってみたという人にもぜひ読んでもらって、せっかく始めた自分の航路を途中退場しないよう知識を身に着けてもらいたいと思います。
インデックス投資はどちらかというと孤独な道のりを黙々と進んでいく側面が強いですが、本書を読んでインデックス投資家の先達の歩みを知って自分の航路を守っていく縁になることを願います。
「お金は寝かせて増やしなさい」「マンガ お金は寝かせて増やしなさい」も読んでいます。感想はこちらをご覧ください。
資産運用ってどうして必要なの?どうやって資産運用を始めたらいいの?おススメの本について探しているあなたのために贈る記事です。
コメント