新サイト「楽天バンガードHEADS」にて楽天バンガードシリーズの9ヶ月経過時点のコストが発表されました。

シオイ（@shioi401shioi）です。

楽天投信投信顧問より楽天バンガードシリーズの用報告書「１万口当たりの費用明細」の経過についてプレスリリースが2019年5月9日にされました。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド（以下、楽天VT）、楽天・全米株式インデックス・ファンド（以下、楽天VTI）ともに本体のVT、VTIはコスト値下げがバンガード社から発表されていますが、9ヶ月経過して状況はどうだったのでしょうか？

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの半期コスト

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの実質コストが高いと多数のブロガーの中で話題となっており、シオイも以下記事にて紹介しています。

FOY2018でも前回1位⇒9位へとランクダウンです。

楽天・全世界株式インデックス・ファンドの9ヶ月経過時点のコストはどうなったのでしょうか？

引用　楽天投信投資顧問　運用報告書「１万口当たりの費用明細」の経過について

単純に273日経過しているため日割り計算で隠れコストを年間に換算して実質コストを推定してみます。

9ヶ月経過時点ですが、第1期（実質コスト0.504％）と比較するとかなり運用も安定してきており許容できる範囲内に収まりそうです。

運用管理費用（税込）	0.2196%
実質コスト（年換算）	0.3132%

楽天・全米株式インデックス・ファンドの実質コストも第1期については満足のいくものではありませんでした。

楽天VTと同様に9ヶ月経過してどうなっているのでしょうか？

引用　楽天投信投資顧問　運用報告書「１万口当たりの費用明細」の経過について

こちらも273日経過しているため日割り計算で隠れコストを年間に換算して実質コストを推定してみます。

楽天VTIもこのままいけば第1期の実質コスト0.311％を下回り、想定の範囲内の実質コストに落ち着きそうです。

運用管理費用（税込）	0.1696%
実質コスト（年換算）	0.2445%

9ヶ月経過時点でのコストから楽天VT、楽天VTIともに許容範囲内の実質コストとなりそうに見受けられます。

	運用管理費用（税込）	実質コスト（年換算）	実質コスト（第1期）期間補正後
楽天VT	0.2196%	0.3132%	0.5040%
楽天VTI	0.1696%	0.2445%	0.3110%

純資産総額で楽天VTが約208億円、楽天VTIが約403億円とある程度の規模に積み上がっています。

ここにきてeMAXIS Slim全世界株式（オールカントリー）の猛追を受け、楽天VTの伸びがやや鈍化しています。

ベンチマークとの乖離等言われますが、バンガード社のETFを投資信託で購入できる商品は楽天バンガードシリーズしかありません。第2期決算を迎え、実質コストも許容範囲内に収まっていることをアピールして更なる飛躍をしてもらいたいと思います。

欲を言えば、本家バンガード社のコスト引下げに頼らず、信託報酬部分についてもメスを入れて低コストにもこだわってもらいたいところです。

今回から費用明細の報告は楽天バンガードHEADSにて行われることになりました。

楽天投信投資顧問さんからの情報発信だけでなく、個人投資家もその発信された情報にコメントを残し意見交換したり、運用会社への質問を行うことができたりと運用会社と個人投資家が交流できる場として本サイトが立ち上がったそうです。

運用会社へ聞いてみたいこと等を質問箱で募集中だそうです。

まだできたてほやほやの新サイト「楽天バンガードHEADS」の今後の行方にも注目してきたいと思います。

初めて資産運用・インデックス投資をやろうと思っている人向けの基本知識、インデックス投資の始め方をまとめています。