シオイ(@shioi401shioi)です。
ここ1~2年の間で子供の手術入院と自分の手術を受け、それなりにまとまった医療費を支払いました。
どの程度の負担になるのか分からなくて不安でしたが、公的制度を上手く活用すれば思ったほどの負担にならないと実感しました。
どの制度を活用するとどれだけ負担が軽くなるのか?
自分と子供の医療費がどれだけ軽くなったのか公開します。
高額な医療費は高額療養費制度で負担が軽くなる
日本の健康保険の制度には医療機関等の窓口で支払いが高額な負担となった場合に、あとから申請することで自己負担限度額を超えた額が払い戻される「高額療養費制度」があります。
ただし同一月(1日~末日)までにかかった医療費が対象となります。月をまたぐことはできませんので注意が必要です。
高額療養費制度の詳細については全国健康保険協会の以下サイトも合わせてご覧ください。
申請手続きについて
申請方法は、加入している健康保険組合へお問い合わせください。
シオイの加入している健康保険組合では、病院から送られてくる診療報酬明細書をもとに計算して対象者へは自動的に振り込んでくれることになっています。
自己負担額はどう算出されるのか?
こちらも全国健康保険協会の自己負担限度額についてをご覧ください。
出典:全国健康保険協会
ちなみにボクは、③区分ウに該当します。
高額療養費制度で医療費がどれだけ軽くなるのか?
実際に自分や子供が受けた医療費がどれだけ軽くなったのか公開します。
ちなみに高額療養費制度でボクの自己負担額は以下になります。
自己負担限度額:「80,100円+(総医療費-267,000円)×1%」
子どもの1週間の手術入院の場合
子どもの場合の医療費の自己負担限度額は95,969円と自己負担(3割)支払った額から約8割ほど戻ってきます。
※上記医療費は保険適用の分のみで保険適用外(差額ベット代等は含みません)
項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
総医療費 | 185万円 | |
自己負担(3割) | 55万円 | |
自己負担限度額 | 95,969円 | 自己負担(3割)の約83%減 |
更にボクの住んでいる船橋市の子ども医療費助成制度を活用することで実際の負担額は2,400円まで軽くなります。
子どもの1週間の手術入院でかかった費用の詳細は以下記事をご覧ください。利用できる公的制度を活用すれば必要以上に不安になることはありません。
自分の日帰り手術(鼠経ヘルニアの内視鏡手術)の場合
ボクの場合の医療費の自己負担限度額は81,560円と自己負担(3割)支払った額から約3割ほど戻ってきます。
項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
総医療費 | 42万円 | |
自己負担(3割) | 13万円 | |
自己負担限度額 | 81,560円 | 自己負担(3割)の約34%減 |
鼠経ヘルニアの日帰り手術でかかった費用、術後の痛み等については以下記事をご覧ください。
高額な医療費が軽くなる高額療養費制度のデメリット
高額な医療費も高額療養費制度のおかけで自己負担はかなり軽くなります。
ですがあとから申請することで払い戻されるので、一時的な支払い負担は人によっては大きなものなってしまいます。払い戻しの時期もすぐにではなく診療月から3ヶ月以上はかかってしまいます。
一時的な支払負担に問題ない方はあとで申請して払い戻しを受けることでも問題ないですが、出来ることならあとから申請せずに支払負担も最初から自己負担限度額までにならないのでしょうか?
安心してください。最初から窓口負担が自己負担限度額までになる制度があります!!
それが「限度額適用認定証」です。
事前に加入している健康保険組合等へ事前申請が必要になるため予め手術することが決まっている場合には「限度額適用認定証」を申請しておくことをおススメします。
※「限度額適用認定証」の申請方法等についてはご加入されている健康保険組合等へご確認ください。
「限度額適用認定証」の詳細については以下記事をご覧ください。子供とボクの手術も「限度額適用認定証」を利用しました。
まとめ
- 高額療養費制度は、あとから申請で一時的に窓口で支払った医療費の払い戻しを受けることができます。
- 予め手術等のスケジュールが決まっている場合には「限度額適用認定証」を利用することで窓口負担を自己負担限度額までとし、後からの申請の手間を省くことができます。
いつ自分や家族が高額医療費がかかる病気を患ったりするかは誰にもわかりません。
また大病を患ってしまったときに一体どれくらいの医療費がかかるのか不安も大きくなります。
そんな時には日本に住んでいる私たちには健康保険制度という非常に強い味方がいることを思い出してください。
高額療養費制度のことを頭に入れておけば、いざというときに不必要に恐れることもなくなります。また不要な医療保険に入ることもないかと思います。
健康な時には考えもしないことですが、自分や家族が病気を患ってしまったときには本制度を活用してお金の不安を取り除いて治療や看病に専念してもらいたいと思います。
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