シオイ(@shioi401shioi)です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(以下、楽天VT)の2019年4月の月次レポートが公表されました。
9ヶ月経過時点のコストも発表され、この調子でいけば第1期決算時の高い実質コストも許容範囲内に収まりそうです。
9ヶ月経過時点のコストについて気になった方は以下記事をご覧ください。
それでは今月も4月月次レポートで内容を確認してみたいと思います。
基準価額および純資産総額の推移について
まずは基準価額と純資産総額です。
4月に入っても株式相場は堅調に推移しており、楽天VTもそれほど大きな変動はありませんでした。
純資産総額は約13億円増加しています。3月の増加分(7億円)に比べると資金流入が回復してきたように思われます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は4月の増加分が約7億程度でした。まだ楽天VTの底力を見せつけているのかもしれません。
この調子で純資産総額を更に積み上げられるのか今後の動向に注目です。
基準価額は3月にくらべ増加して10,724円となりました。設定来高値も間近になってきましたが5月は米中通商摩擦の影響で基準価額はまた下がってしまいそうですね。
ベンチマークとの乖離について
そして4月のベンチマークとの乖離ですが、3月と変わらず設定来で2.0ポイントの乖離です。
この2ポイントの乖離がどうしてもマニアとしては気になってしまうところです。
この点についてはどうしてそうなっているのか原因を知りたいところです。でもマニアじゃない人にとっては気にしないでください。
資産構成について
資産構成は以下の通りです。
VTを購入するというシンプルで分かりやすいファンドです。
ここからはファンドが購入しているVTの2019年3月末時点のレポートになります。
投資銘柄数は8,070銘柄と前月よりも1銘柄減少しています。(前月は8,071銘柄)
組入地域では前月と変わらずアメリカが5割超を占めています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と比べると国・地域別構成比で中国が上位に入っている点が異なります。
また上位2業種の金融・テクノロジーはeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と同じです。やや楽天VTの方が金融の比率が高めです。(オールカントリーの方では金融は16.2%です)
銘柄も、ほぼアメリカ企業が上位10銘柄を独占です。
また銘柄名に変動はほとんどありません。
つみたてNISAでの損益状況
つみたてNISAでの楽天VTの損益状況(2019年5月20日現在)は以下の通りです。
損益率は+0.37%となっています。米中通商摩擦の影響で4月から大きく下がっています。
でもその分口数は多く購入できているので良しとします。
まとめ
4月は純資産総額の増加が3月よりも増えており、またeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)を引き離した形となりました。
このまま独走を続けられるのか?それともeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)に追い越されてしまうのかはまだ誰にも分かりません。
9ヶ月経過時点でおおよその実質コストの推測はできますが、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の信託報酬:0.15336%(税込)の実質コストが判明するとそちらに目が向いてしまうと思います。
先月も言いましたがいつまでもVTの経費率改定頼みでなく、信託報酬:0.1296%部分にもメスを入れていってもらいたいと思います。
楽天・バンガード・ファンドの目的の一つである 「国内投資信託として良質なインデックス投資の成果を低コストでお届けすること」を実践してもらいたいです。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドに関してはこちらの記事もご覧ください。
過去の月次レポートはこちらをご覧ください。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年2月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年1月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2018年12月)
資産運用の基本を知りたい、書籍で学びたい方はこちらの記事もご覧ください。
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