高金利通貨(リラ、ランド)建て投資信託による新興国集中投資のリスク

不安 資産運用
Prawny / Pixabay
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シオイ(@shioi401shioi)です。
金融リテラシーの高い方は高金利通貨だからといってリラやランド建て投資信託を購入する人はいないと思います。

金融機関の勧められるがままに高金利通貨建ての投資信託を購入してしまったあなた、トルコリラや南アフリカのランドは大変なことになっています。

その他の新興国通貨でも同様の事が起こる可能性が高いと思います。

投資初心者は、高金利に惑わされて高金利通貨建ての金融商品に手を出さないように注意しましょう!

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トルコリラの暴落

ここ最近はずっとリラの暴落の話題が続いていました。

チャートを見ても一目瞭然で、まさに暴落しています。

トルコリラチャート

水瀬ケンイチさん(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)の記事にありますが、トルコ関連の投資信託がトルコの債券や通貨の売買が困難で取引が成立し難くなっており、リラ建て債券の投資信託の新規購入や解約が一時停止になっているそうです。

いざという時に投資信託が解約できない!? これはちょっとした恐怖……
...

また8/17に2社の格付け会社S&P、ムーディーズがトルコを格下げしています。

トルコの信用格付けを相次ぎ格下げ、S&Pは「B+」に
...

引き続きリラ建て債券等の売買の困難な状況は続きそうです。

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南アフリカのランドの暴落

リラが一段落したと思ったら、今度は南アフリカのランドが暴落しました。

南アフリカランドチャート

ランドはFXで高金利通貨として有名な通貨ですが、格付け会社のムーディーズの悲観的見解が原因で暴落です。

ランドは対ドルで一時3.4%安。ムーディーズは予想よりも弱い経済成長や公共部門の賃金上昇を理由に、南アの財政再建ペースは政府予測より遅れるだろうと指摘した。

引用 bloomberg 南ア・ランド大幅安、ムーディーズの悲観的見解やナスパーズ株急落で より

ランド建ての投資信託も設定されています。今後の状況によっては、トルコ同様に販売一時停止や解約がしたくても出来ないといった状況になる可能性があります。

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まとめ │ 高金利通貨建て投資信託による新興国集中投資のリスク

新興国への集中投資では、暴落が起こった際に換金できないリスクをはらんでいる。

・トルコリラの投資信託は解約したくても出来ない状況にある。

・続いて起こった南アフリカ/ランドも同様のリスクをはらんでいる。

高金利が魅力の新興国通貨ですが、その新興国一国への集中投資はリスクの高いギャンブルに近いものとなります。

投資対象を考える際に、対象先の流動性は非常に重要です。

いざという時に購入や解約が一時停止になるような投資対象先への一括投資は避けるべきです。

相場の魔術師といったプロならいざ知らず、本業の合間に投資を行う兼業投資家である我々一般庶民は、このようなリスクを回避する為にも基本に忠実に、全世界への分散投資をおこないましょう。

 

資産運用の基本を知りたい、書籍で学びたい方はこちらの記事もご覧ください。

 

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