シオイ(@shioi401shioi)です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(以下、楽天VT)の2019年3月の月次レポートが公表されました。
先にリリースされたeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)はベンチマークとの乖離もなく順調な運用状況ですが、気になるベンチマークとの乖離はどうだったのでしょうか?
3月月次レポートで確認してみたいと思います。
基準価額および純資産総額の推移について
まずは基準価額と純資産総額です。
3月に入っても株式相場は堅調に推移しており、楽天VTもそれほど大きな変動はありませんでした。
純資産総額は約7億円増加していますが、2月の増加分(17億円)に比べると資金流入が鈍化しているように見られます。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)へ資金が多少流れているのでしょうか?
VTが投資信託で購入できるという勢いが弱まりつつあるように感じています。
基準価額は2月にくらべ微増の10,304円となりました。
ベンチマークとの乖離について
そして3月のベンチマークとの乖離ですが、前月と変わらず設定来で2.0ポイントの乖離です。
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)のほぼベンチマークと同じ運用を見てしまうとマニアとしてはどうしても気になってしまう点です。
これ以上乖離が広がらないことを願うばかりですが、普通の人はそこまで気にする必要がないレベルです。
資産構成について
資産構成は以下の通りです。
VTを購入するというシンプルで分かりやすいファンドです。
ここからはファンドが購入しているVTの2019年2月末時点のレポートになります。
投資銘柄数は8,071銘柄と前月よりも13銘柄減少しています。(前月は8,084銘柄)
組入地域では前月と変わらずアメリカが5割超を占めています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と比べると国・地域別構成比で中国が上位に入っている点が異なります。
また上位2業種の金融・テクノロジーはeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と同じです。やや楽天VTの方が金融の比率が高めです。(オールカントリーの方では金融は15.7%です)
銘柄も、ほぼアメリカ企業が上位10銘柄を独占です。
また銘柄名に変動はほとんどありません。
つみたてNISAでの損益状況
つみたてNISAでの楽天VTの損益状況(2019年4月12日現在)は以下の通りです。
損益率は+4.3%となっています。当面は楽天VTで積み立てを継続していきたいと思います。
まとめ
3月も比較的株式相場は堅調な状況で保有している楽天VTもプラスの状況なので精神衛生上は心穏やかに過ごせました。
順調に純資産総額ば増加していますが、ここにきてその勢いにも陰りが出てきているように感じられます。
その影響の一部に実質コストの高さやベンチマークとの乖離が影響していると思われます。
コストに関して言えばeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の信託報酬:0.15336%(税込)に目が向いてしまいます。
購入しているVTの経費率改定により運用管理費用は0.2196%(税込)に下がりましたがいつまでもVTの経費率改定頼みでなく、信託報酬:0.1296%部分にもメスを入れていってもらいたいと思います。
今後の更なる純資産総額の積み増しを狙えるような策を出して全世界株式インデックス・ファンドを持つなら楽天VT一択といえるように楽天投信投資顧問さんには頑張ってもらいたいです。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドに関してはこちらの記事もご覧ください。
過去の月次レポートはこちらをご覧ください。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年1月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2018年12月)
資産運用の基本を知りたい、書籍で学びたい方はこちらの記事もご覧ください。
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