楽天・全世界株式インデックス・ファンド第3期運用報告書│実質コストは0.261%と巡航速度に入りました

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シオイ(@shioi401shioi)です。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(以下、楽天VT)の第3期運用報告書が公開されていました。

運用報告書は楽天投信投資顧問(株)の以下リンクをご覧ください。

楽天・全世界株式インデックス・ファンド第3期運用報告書
交付運用報告書
運用報告書(全体版)

 

結論から言うと純資産総額が500億円近くと運用規模も大きくなり安定していることから隠れコストといわれる言われる部分も大きくぶれることなく安定してきたのでもう実質コストで変なことになならないと思われます。

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実質コストは0.261%と巡航速度に入ってきました

まずは気になる実質コストから見ていきます。

楽天VT第3期1万口当たりの費用明細
上記コスト0.181%にETFの経費0.08%を加えた0.261%が楽天VTの実質コストとなります。

隠れコストの中でもその他費用はライバルのeMAXISSlim全世界株式(オール・カントリー)とも遜色なく、もう新設ファンドで純資産総額が少ない状況故にコストがかかるということもなさそうです。

楽天VT:0.029%

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー): 0.039%

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分配金について

分配金は出ません。
留保益は、元本と同様の運用を行なっていきます。
楽天VT第3期分配金

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基準価額と資産規模について

純資産は順調に増えており、443.34億となっています。
基準価額は、10,880円となりました。
楽天VT第3期基準価額等の推移

ベンチマークとの乖離では、ベンチマークが3.0%に対して楽天VTは2.9%と0.1%のマイナスです。

楽天VT第3期5年間の基準価額等の推移
楽天VT第3期ベンチマークとの差異

ベンチマークとの差異の主な要因は、以下の通りです。
・マザーファンドにおける継続的な資金流出入に伴う投資先ETFの売買執行コストの積み重なり
・投資先ETFからの分配金の課税
・当ファンドにおける信託報酬等

運用報告書時点で切り出すとマイナス0.1%の乖離と理想的な運用状況にありますが、毎月の月次レポートでの設定来で見ると2~3%の乖離があります。

運用当初で躓いてしまった差は、このまま取り返しがつかず残ったままということなのでしょうか?

また分配金については3重課税の懸念が前々から言われていましたが、こちらの影響はありつつも運用報告書でのベンチマークとの乖離マイナス0.1%ということからそれほど気にすることは無いのかもしれません。

3重課税の問題とは
米国籍ETFを経由して米国外の株式に投資した場合に発生します。

  1. 米国籍ETFのファンド内部で米国外に税金が支払われる
  2. 米国籍ETFは米国株扱いなので米国へ税金が支払われる
  3. 日本へ最後に税金が支払われる

米国以外の外国→米国→日本の3ヶ国で課税されてしまうことが問題で、米国籍ETFでなければ上記2の税金は支払う必要はありません。

 

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ファンド運用も巡航速度に入り、不安要素は無さそうです

第3期運用報告書の結果としては、純資産総額も積み上がり引き続き安定運用となっていることから不安要素は払拭されたと考えています。

実質コストも変に高いという心配はもうありませんが、如何せん他の全世界株式クラスのコストの安さを考えてしまうとVTの経費率の改定頼みのコスト削減では物足りないです。

純資産総額で楽天VTは500億円前後で推移していますが、ライバルのeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)も460億円強とその差は確実に縮まっています。

そろそろ信託報酬にもメスを入れて、引き続き全世界株式クラスのトップの地位を盤石のものにしてもいいのではと思ってしまいます。

楽天VTのファンド運用は安定しており、今後についてはもう不安視することはなくなりました。

楽天VTはバンガードのETFへ投資信託で簡単にアクセスできること、これ一本で全世界株式へ分散投資が出来る点が魅力です。

その名に恥じぬ長期投資へのベストチョイスとなる商品へと更なる発展を願いたいです。

 

楽天・バンガード・ファンドに関してはこちらもご覧ください。

これから投資を始めてみようかなと思った方は、ぜひ以下記事もご覧ください。

基本的な資産形成の知識を身につけることが出来ます。

 

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