シオイ(@shioi401shioi)です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(以下、楽天VT)の2019年9月の月次レポートが公表されました。
ベンチマークは違えど同じ全世界株式クラスの信託報酬の引き下げ競争は激化の一途を辿っています。そこからはだいぶ引き離されてしまっている状況です。
全世界株式クラスの信託報酬引下げについては以下2記事をご覧ください。
それでは今月も9月月次レポートで内容を確認してみたいと思います。
基準価額および純資産総額の推移について
まずは基準価額と純資産総額です。
基準価額は9月は8月から341円値上がりして10,375円となりました。
そして純資産総額は17.56億円積み上がって265.09億円となりました。
※ちなみに10月18日時点での純資産総額は282.01億円となっています。300億円到達まであと一歩ですね。
基準価額は10,375円と盛り返してきました。
ベンチマークとの乖離について
そして9月のベンチマークとの乖離ですが、設定来で2.4ポイント(8月は2ポイント)の乖離とまた少し差が広がってしまいました。
第2期運用報告書上ではベンチマークとの乖離は0.6ポイントでしたが、この点だけは毎回何とも言えずモヤモヤ感が残ってしまいます。
いつの日が乖離が縮まる日が来るのでしょうか?
資産構成について
資産構成は以下の通りです。
VTを購入するというシンプルで分かりやすいファンドです。
ここからはファンドが購入しているVTの2019年8月末時点のレポートになります。
投資銘柄数は8,158銘柄と前月よりも11銘柄減少しています。(前月は8,169銘柄)
組入地域では前月と変わらずアメリカが5割超を占めています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と比べると国・地域別構成比で中国が上位に入っている点が異なります。
また上位2業種の金融・テクノロジーはeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と同じです。やや楽天VTの方が金融の比率が高めです。(オールカントリーの方では金融は16.3%です)
銘柄も、ほとんどアメリカ企業が上位を独占です。
また銘柄名に特筆すべき変動もありません。
つみたてNISAでの損益状況
つみたてNISAでの楽天VTの損益状況(2019年10月18日現在)は以下の通りです。
損益率は+3.56%となっています。
9月に続き堅調な推移で、ほっと一安心です。
年末に向かってどう株式相場が動いていくのかは分かりませんがまだまだつみたてNISAも2年目ですので淡々と積立てていくだけです。
まとめ
9月もベンチマークとの乖離は相変わらず残念なところでしたが、全体的に大きな変動はありませんでした。
冒頭で紹介したように全世界株式クラスの信託報酬はSBIやeMAXIS Slimによる一段のコスト引下げで激変してしまいました。
となると今の楽天VTのコスト:0.222%(税込)はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬:0.1144%(税込)と比較してしまうと非常に見劣りしてしまうものになっています。
元々のコストが低コストであることに変わりはありませんが、全世界株式クラスの信託報酬最安値からみるとほぼ倍のコストです。
積立ている資産額が億に近いくらいであれば気にするレベルなので自分のようにマニアックな人以外は気にするところではないかもしれません。
比較対象ではありませんが同じバンガードと手を組んで設定されたSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの信託報酬は0.0938%(税込)と野心的なコスト設定をしています。
対象となるETFのコストも違いますが、楽天投信投資顧問さんにはぜひ継続可能な範囲での野心的なコスト設定の検討をお願いしたいです。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドに関してはこちらの記事もご覧ください。
過去の月次レポートはこちらをご覧ください。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年7月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年6月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年5月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年4月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年3月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年2月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年1月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2018年12月)
資産運用の基本を知りたい、書籍で学びたい方はこちらの記事もご覧ください。
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