シオイ(@shioi401shioi)です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(以下、楽天VT)の2019年11月の月次レポートが公表されました。
株式手数料の無料化や三菱UFJ国際投信からeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のETF版の2020年1月の設定など投資環境が大きく変化しつつあります。
特に株式手数料無料化のニュースは海外ETFのVTへのアクセスのハードルがかなり下がり、直接購入しやすくなります。
投資信託での保有に不満があれば直接VTを購入しようという動きも出てくるかもしれません。
更にeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のETF版の流動性がある程度担保されれば無理に為替の手間をかけることなくETFで全世界株式への投資が実現できてしまうので上手くいけばVTキラーになりそうな存在です。
そんな激動の中で楽天VTは今のままでいくのか今後の動向は気になるところですが、まずは11月のレポートを見ていきたいと思います。
基準価額および純資産総額の推移について
まずは基準価額と純資産総額です。
基準価額は11月は10月から380円値上がりして11,210円となりました。
そして純資産総額は17.94億円積み上がって305.37億円と300億円を突破しました!!
※ちなみに12月20日時点での純資産総額は322.03億円となっています。
基準価額は11,210円と好調を維持しています。
ベンチマークとの乖離について
そして11月のベンチマークとの乖離ですが、設定来で2.3ポイント(10月は2.2ポイント)の乖離と若干差が広がりました。
純資産総額も300億円を突破しましたが、はたしていつこの乖離が縮んでいくのでしょうか?
資産構成について
資産構成は以下の通りです。
VTを購入するというシンプルで分かりやすいファンドです。
ここからはファンドが購入しているVTの2019年10月末時点のレポートになります。
投資銘柄数は8,147銘柄と前月よりも37銘柄減少しています。(前月は8,184銘柄)
組入地域では前月と変わらずアメリカが5割超を占めています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と比べると国・地域別構成比で中国が上位に入っている点が異なります。
また上位2業種の金融・テクノロジーはeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と同じです。やや楽天VTの方が金融の比率が高めです。(オールカントリーの方では金融は15.6%です)
銘柄も、ほとんどアメリカ企業が上位を独占です。
また銘柄名に特筆すべき変動もありません。
つみたてNISAでの損益状況
つみたてNISAでの楽天VTの損益状況(2019年12月20日現在)は以下の通りです。
損益率は+10.60%となっています。
11月に続き堅調な推移で、2019年は恐怖に怯えることなく終えることができそうです。
この先に待ち構えている暴落とその回復までが20年間で終わりを迎えていてくれることを祈るばかりです。
まとめ
11月もベンチマークとの乖離は相変わらず残念なところでした。それ以外については全体的に大きな変動はありませんでした。
純資産総額も300億円突破しました!!
ですが冒頭に書いた通り株式手数料の無料化、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のETF版の登場とコスト以外でもこれまで通り順調に純資産総額を増やしていくことに黄色信号がともっていると思います。
2020年に何らかのアクションをしてくるのか、それとも全く動きなしとなるのか?
ただこのままでは徐々に見限られてしまうかもしれないですね。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドに関してはこちらの記事もご覧ください。
過去の月次レポートはこちらをご覧ください。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年9月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年8月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年7月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年6月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年5月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年4月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年3月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年2月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年1月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2018年12月)
資産運用の基本を知りたい、書籍で学びたい方はこちらの記事もご覧ください。
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