シオイ(@shioi401shioi)です。
ついにeMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)(以下、オールカントリー)の運用報告書が2019年7月1日に公表されました。
月次レポートでのウォッチからベンチマークとの乖離も少なく安定してましたが、第1期運用報告書でも同様に安定感のある内容でした。
実質コストは約0.25%と妥当な水準です
まずは気になる実質コストから見ていきます。
今回は2018年10月31日~2019年4月25日の176日間と1年間の決算ではありません。
なので上記コスト0.119%は1年間の実質コストではないことに注意が必要です。
1年間(365日)としてコストを計算し直して、実質コストを算出してみたいと思います。
1年間の信託報酬 0.15336%
今回決算の信託報酬 0.072%
0.15336% ÷ 0.072% = 2.13
青線で囲った隠れコストについても2.13倍 の補正を行い、1年間のコストを計算します。
今回決算の隠れコスト 0.047%
補正後の隠れコスト 0.10011%
補正後の実質コスト
0.15336% + 0.10011% =0.25347%
1年間補正してのおおよその実質コストですが、期待を裏切らない結果となりました。
そしてベンチマークとの乖離についても見ていきます。
ベンチマークとの乖離は-0.2%と文句ない結果
月次レポートでもケチをつけることがありませんでしたが、第1期運用報告書でのベンチマークとの乖離は-0.2%と文句のつけようもない安定した運用となりました。
ベンチマークとは信託報酬等のコスト分だけ乖離しているという理想的な運用結果となっています。この安定した運用も長期保有するうえで非常に大きな安心材料ですね。
分配金について
分配金は出ません。
留保益は信託財産に留保し、運用の基本方針に基づいて運用することになります。
基準価額と資産規模について
純資産総額は順調に増えており、第1期運用報告書時点(2019年4月25日)で約31.6億となっています。
基準価額は、10,927円となりました。
運用報告書が発表された2019年7月1日時点で純資産総額は43.3億円まで積み上がっています。
まずは100億円の突破を早期に達成してもらいたいと思います。
参考情報ですが総経費率が記載されています
実質コストも気になっていたのですが、参考情報ながら総経費率も記載されていました。
オールカントリーの総経費率は年率0.19%です。
昨年、竹川美奈子さんがツイートしていた投信協会の動きに沿った対応をいち早く取り入れたのでしょうか?
投信協会が「投資信託及び投資法人に係る運用報告書等に関する規則」等の一部改正に関する意見を募集⇒投信の運用報告書(全体版)及び交付運用報告書において、1万口当たりの費用明細に加え、参考情報として欧米諸国で開示されている「総経費率」の記載を検討、改正の方向↓↓https://t.co/G8mi2T8CRz
— 竹川美奈子 (@minakotakekawa) 2018年6月8日
eMAXIS Slimだけでなく他の投資信託でも総経費率の記載を義務化してもらいたいと思います。
どの投資信託も総経費率が記載されればわざわざ実質コストや実質コストに含まれていないコストに目くじら立てることもありません。
それに何より各投資信託ごとの費用比較が分かりやすくなります。
期待を裏切らない抜群の安定感だった第1期運用報告書だった
オールカントリーの第1期運用報告書の内容は以下の通りでした。
- 実質コストは約0.25%
- 参考情報ながら総経費率は年率0.19%
- ベンチマークとの乖離は0.2%のマイナス。その要因は、信託報酬等のコスト分
- 純資産総額は約31.6億円。(※2019年7月1日時点では43.3億円)
月次レポートからオールカントリーについてはウォッチしていましたが、本当に期待を裏切らない第1期運用報告書になりました。
単純比較はできませんが楽天・全世界株式インデックスファンドと比較してしてしまうとコスト、ベンチマークとの乖離ともにオールカントリーの勝ちです。
オールカントリーはこれ1本で全世界株式へ分散投資ができるとても便利な投資信託です。またつみたてNISAでもこれ1本買っておけば問題ないと言ってしまえるくらいおススメです。
個人的にもガチホ(ガッチリホールド)したい投資信託です!!
これから投資を始める、つみたてNISAを始めようと考えている方は一度オールカントリーも検討してみてはいかがでしょうか?
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)に関してはこちらもご覧ください。
これから投資を始めてみようかなと思った方は、ぜひ以下記事もご覧ください。
基本的な資産形成の知識を身につけることが出来ます。
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