シオイ(@shioi401shioi)です。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド(以下、楽天VT)の2019年8月の月次レポートが公表されました。
2019年9月13日に第2期運用報告書が発表されました。実質コストは第1期運用報告書の高コストから一転安定した結果となりました。詳細については以下記事をご覧ください。
とりあえず一安心ですが、ベンチマークとの乖離等気になる点はまだあります。
それでは今月も8月月次レポートで内容を確認してみたいと思います。
基準価額および純資産総額の推移について
まずは基準価額と純資産総額です。
基準価額は8月は7月から540円値下がりして10,034円となりました。
そして純資産総額は3.18億円積み上がって247.53億円となりました。
※ちなみに9月13日時点での純資産総額は266.03億円となっています。
基準価額は10,034円と8月の下落の影響を受けました。
ベンチマークとの乖離について
そして8月のベンチマークとの乖離ですが、設定来で2ポイント(7月は2.5ポイント)の乖離と少し縮まりました。
第2期運用報告書上ではベンチマークとの乖離は0.6ポイントでした。
決算上での乖離とこの月次報告ベースでの乖離の差は何なのでしょうか?
この点だけは残念としかいいようのない点になります。
資産構成について
資産構成は以下の通りです。
VTを購入するというシンプルで分かりやすいファンドです。
ここからはファンドが購入しているVTの2019年7月末時点のレポートになります。
投資銘柄数は8,169銘柄と前月よりも17銘柄減少しています。(前月は8,186銘柄)
組入地域では前月と変わらずアメリカが5割超を占めています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と比べると国・地域別構成比で中国が上位に入っている点が異なります。
また上位2業種の金融・テクノロジーはeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)と同じです。やや楽天VTの方が金融の比率が高めです。(オールカントリーの方では金融は14.9%です)
銘柄も、ほとんどアメリカ企業が上位を独占です。
また銘柄名に変動はほとんどありません。
つみたてNISAでの損益状況
つみたてNISAでの楽天VTの損益状況(2019年9月13日現在)は以下の通りです。
損益率は+3.21%となっています。
8月のマイナスからあっという間にプラスに回復しています。
上がったり下がったりを繰り返して徐々に増えていってもらいたいと思います。
まとめ
8月も全体的に大きな変動はありませんでした。
第2期運用報告書が発表され実質コストについては安定してきました。
ですが運用報告書上(0.6ポイントの乖離)と月次レポート(2ポイントの乖離)でのベンチマークとの乖離がこんなにも大きいのは気になる点です。
それでなくてもSBI・全世界株式インデックス・ファンドが信託報酬を引き下げて0.1102%(税込 消費税10%)と全世界株式クラス最安値となっており、楽天VTの0.222%(税込 消費税10%)はコストに拘る人からみれば物足りない内容です。
SBI・全世界株式インデックス・ファンドが信託報酬を引き下げについては以下記事もご覧ください。
これでコスト競争が落ち着くとも思われず、純資産総額でリードしていることに油断をしていると足元をすくわれかねません。
ぜひコスト面についても競合他社との競争に対応してもらい文句なしにおススメできるファンドになって欲しいと思います。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドに関してはこちらの記事もご覧ください。
過去の月次レポートはこちらをご覧ください。
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年6月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年5月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年4月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年3月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年2月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2019年1月)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド│月次レポート(2018年12月)
資産運用の基本を知りたい、書籍で学びたい方はこちらの記事もご覧ください。
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